- PowerPointで作った図を論文やレポート,報告書のためにWordに貼り付けることはよく行う作業である.図を貼り付けるときには解像度やファイル容量に気をつけなければならない.どのような形式で貼り付ければいいかを調べた.なお,今回使っているソフトはPowerpoint2010とWord2010である.PowerPointで線画を作成し,これをコピーして,Wordに形式を選択して貼り付けを行い,jpeg,bmp,拡張メタファイルとして張り付けた.
- ↑jpeg
- ↑bmp
- ↑拡張メタファイル
(拡張メタはうまくweb上に貼り付けられないのでpdfに変換してから高解像度のbmpで貼り付けている) - 図のクオリティは,
拡張メタファイル>bmp>jpeg
となった.一方,ファイルサイズは,
jpeg>bmp>拡張メタファイル
となった.jpegは圧縮を行っているのでクオリティは低下する.今回の結果は図の特性のせいかWordのせいかファイルサイズはあまり小さくなっていないが,基本的にはサイズは効果的に減少する.bmpは点とその色のデータで構成されているので,高精細な図が出来上がる.しかしその分ファイルサイズは大きくなる.拡大すると,点の集合であるため,曲線や文字がカクカクする.拡張メタファイルは,ベクトル図であるため,座標と線,文字などの情報が保存されている.ファイルサイズも小さく拡大してもカクカクしない(線は線として文字は文字として表示されるので).PowerPointの線画は基本的には拡張メタファイルで貼り付けることが推奨される.しかし,デメリットもある.たまに貼り付けの際に図が壊れたりする.また,Wordの機能である図の圧縮が全く機能しない.この場合,面倒でも再度コピー⇒形式を選択して貼り付けで拡張メタファイル以外を選択し,図の圧縮を行うか,一層のことpdfに変換する.