3-5.SiC・GaN単結晶ウエハの高能率・高精度平坦化 2007.12.02更新

            
SiC及びGaN基板は,高周波デバイス用基板やパワーデバイス用基板としての利用が期待されている.しかしながら、SiC・GaNの研磨においては,熱的・化学的に極めて安定であることから,加工が困難であるという問題がある.
 我々は,従来のCMPに代わる新しい平坦化加工法として触媒基準エッチング法(CAtalyst-Referred Etching : CARE)を提案し,4H-SiCの加工に適応した.4H-SiCの加工ではポリッシングパッドに白金触媒を用い,フッ酸溶液中で活性な反応種を作り出すことでSiCを化学的に加工する加工法である.また、GaNの加工ではポリッシングパッドに鉄を用い,過酸化水素水を用いることでOHラジカルを生成して加工を実現する。

図に4H-SiC(0001)Justの加工結果について示す。CAREによって原子レベルで平坦かつ,ダメージのない表面が作製できた.現在、より高速に、安定的に試料を作成すべく、実用化研究を行っているところである。
    

関連する研究テーマ
1-4. 触媒基準エッチング法 CARE(CAtalyst-Referred Etching)